ステッドの通信

三三 生命と性


ステッド『人間のエネルギーは「生命力」から出てるのだが、われわれにその生命力の何であるかは判らない。ただわれわれはそれがいかに働くかを知っている。「性」は生命力の主なる表現であるが、しかし性は根本的ではない。生命は性以前に存在した。生命力の促進によりて性が伴うのだ。又その生命力こそ、こちらの世界で一層われわれに大なるエネルギーを与えるもので、それが現われて知識慾となり、知識に関する思索力となり、又着々として進んで止まぬ個性の発達ともなるのだ。むろん何人も理智的方面のみならず情緒方面にも発達せねばならない。こちらの世界の愛は地上のそれよりは遥かにこまやかである。それは最早生殖とは関係しないそれは所有したり束縛したりしようとはしないそれは魂の交流である地上の愛の精である地上と同じくこちらの世界でも男と女とはちが女性は一層情的であり男性は一層智的である。完全人はすべての方面が均等に発達すべきだが、神の摂理で宇宙間の人類は男性であり女性である。のみならず、多くの太陽系の天体の居性者とても、いかに各自の間に相違があっても、それが両性に分れていることはすべてを通じて変らない。陰陽両性――これは一切の物的生活の二大原質である。他の宇宙に行ったら此等これら二大原質はあるいは合一するのかも知れない。が、私の知れる限りにおいてはそれは二つである。』(四月十五日)


三二 知識伝達法の改良

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三四 ステッドの挨拶


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