ステッドの通信

二七 神と人との進化


ステッド『これは私の意見だが、われわれ――「生命」の火花ともいうべきわれわれ――はゆくゆく神の中に吸い込まるるものではあるまいか。ドウ考えてもわれわれは神から射出される生命を移入された微分子に過ぎぬようである……。

『神の進化、宇宙の進化ということは考え得ないことではないと思う。

『もちろん私の意見は仮定的である。私は此等これらの問題に関してただ多分そうでありそうだと考える丈である。われわれの肉体は微細なる細胞から成立しているが、それ等の細胞の一つ一つには皆個々の生命がある。それと同じくわれわれ進化の道程を辿る無数の霊魂も皆個々の生命を有し、それ等が全部結合して宇宙の大精神を構成することになるのではあるまいか。

『私達の生活は地上生活に比して一段の進境を遂げてるには相違ないが、更にこれが拡大し、更に霊的の発達と変化とを遂げることができそうに思われる。われわれは多くを学んだ。が、今後学ぶべきものに比ぶれば、恐らくそれは大海の一粟に過ぎまい。ドウもわれわれの前途には知識よりも一層霊的なるものを獲得すべき舞台が展開するように思う。

『われわれはホンの最近肉の束縛から解放されたばかりなので、すっかり幽界生活の不思議に驚倒してる。幽界生活は結構である。はなはだ結構である。が、私はすでに一層霊的な前途の生活を想望しつつある。

『しかしながら、あなた方に取りては幽界はどこまでも「約束の地」である。あなた方はわれわれから飽まで「乳と蜜蜂」の物語をききたいと思うであろう。』(四月七日)


二六 機会をつかめ

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