ステッドの通信

二二 音楽と心霊実験


ステッド『あなたはあまり躍起となって通信を試みようとしてはけない。言葉が出るままに気を落ちつけててほしい。こちらで指図する通りにすれば良好な結果が得られる。

『音波は少しもわれわれの放送する波動には影響しない。又それはあなた方の思念の波動とも関係しない。かるが故に音楽が心霊実験に対して何等特殊の用途を有するのではない他方に於て音楽は人の心を和め柔らげわれわれに取りて人間が使い易いことになる

幽界から送られた通信は常識を以て判断すればよい。われわれの見地は人間の見地よりも常に広い。で、疑義の存する通信は、たとえそれに多少真理の痕跡が含まれていても、しばらく握りつぶすことだ。その真理は一層人間に判り易い形式で改めて放送されるだろう。ただの一度や二度でなく、幾度でも放送される。それが人間に承認され、人間界の知識の一部分となるまでは……。

『故に人間の方では何にも心配するには及ばない。疑わしいものはどしどし排除していい。何となれば真に価値あるものは永久に失わるるおそれはないから……。』(三月二十三日)


二一 解放の日

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二三 トンネルの両面開掘


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