ステッドの通信

二一 解放の日


ステッド『距離というものはそう大して邪魔になるものではない。あなたの肉体こそ空間を通じて迅速に運ぶことはできないが、肉体に宿る人格は自由に動き得る。あなたは睡眠中によく肉体から脱出する。覚醒時においてもればれる。る一部の人達は又無意識にそれを行る―― むろんはなはだ貧弱な、気乗りのせぬ状態でるに過ぎないが……。自分にその力量が備わることを信じないので彼等のり方は極めてあやふやである。しかし、しもあなたが是非ある一つの場所に行こうと思念をそれに集注すれば――換言すればそれに向って精神統一を試みれば、いつの間にやら、あなたは其所そこに行っている。肉体は、もちろん霊魂の邪魔をする。が、霊魂の意思に逆ってそれを何所かに引きとめるまでには至らない。もっともあなたはやがて、その肉体に戻らねばならない。一たん肉体を離れて二度と再び戻る必要のない解放の日、――それは難有ありがたいことにはいつかはあなたにも到来する。』(三月十九日)


二〇 異性間の愛着

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二二 音楽と心霊実験


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