ステッドの通信

二 幽界生活は第二の駅場


ステッド『私はここりますよ。(小休止)私は全力を挙げてやって見ましょう。あなたは幽界の状況を知ろうとしていなさる。』

女史『ただそれのみではありません、私はあなたの通信を活用して、肉体の死が生命の終りでないことを、世人に知らせたいのです。』

ステッド『それなら始めましょう。私は生前から死後生命の存続に関する心の準備をっていました。が、それが現在私が送りつつある、んな生活ぶりであろうとは夢想だもしませんでした。私は生前う考えてた――人間は死んだらすぐ神と直接交通を行い、自分自身の下らない利害得失の念などは振りすてて、礼拝三昧、讃美歌三昧にひたるであろうと。思うにそうした時代もあるいは究極において到着するかも知れません。しかし現在のわれわれはまだそれをへだたることはなはだ遠い。

人間の地上生活は言わば一の駅場われわれの進化の最初の駅場に過ぎない現在の私の幽界生活は第二の駅場である。われ等はまだ不完全である。われ等はまだ個々の希望慾念を脱却し得ない。われ等は依然として神に遠い。

『要するに宇宙は私の想像してたよりも遥かに広大無辺であり、その秩序整然たる万象の進展は真に驚歎に値するものがある。何事に対しても絶大の責任をもちたるる神様は益々私には有難く思われます。』

(二月二十二日)


一 発端

目  次

三 幽界居住者の姿


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